DOUBLE ROOF HOUSE

WOOD CIRCUS

Program_Housing | Year_2017~ | Location_Ehime, Japan | Area_125 sqm | Structure_Timber Structure | Design Team_Ayaka Fujii

瀬戸内海式気候により四季を通じて温暖な愛媛県西条市の住宅開発地の一角に、大らかにかけられた屋根と共に生活する家を計画した。
まず、道路に接する北側にリビング・ダイニングなどのパブリックなスペースを、隣地に接する西側にプライベートな寝室を配し、南側には日当たりの良い庭を最大限取れるような配置計画とした。
これらのL字型に配された空間に、それぞれリビングルーフとスリーピングルーフと名づけた屋根を二重にかけ、公共性と私性を両立させる手立てを模索した。
455mmピッチで反復された垂木をあらわしにしたリビングルーフは、天井の高い開放的なリビング・ダイニング空間を生むとともに、生活空間の一部となる半屋外の土間まで連続している。
また通りに面した大きなキッチンと、敷地いっぱいに伸ばされた軒下空間は、暮らしの延長線上において近隣の人々が集まる場所として位置づけた。
一方、南北方向から採光を取り込むスリーピングルーフの下には、寝室やバス・トイレなど住人のプライベートな空間が配されており、通りから一歩はなれた静かで光に満ちた空間となっている。
ここでは道に対して生活を開くにぎやかな公共空間と、家族のための落ち着いた私的空間という相反する個性をもつ場所を、2つの屋根のかけかたによって丁寧に調整した。加えて、リビングルーフの一部が貫入することで生まれた勾配床のライブラリーにより、よじ登って読書ができる屋根の上という3つ目の空間が出現した。
石鎚山系を背景に、建物の架構がもたらす屋根下・上空間と、家族の生活体験との間の相互作用によって、人と場所が緩やかに共鳴するような豊かなすまいを目指した。

DOUBLE ROOF HOUSE

Program Housing
Year2017~
LocationEhime, Japan
Area125 sqm
StructureTimber Structure
Design TeamAyaka Fujii

瀬戸内海式気候により四季を通じて温暖な愛媛県西条市の住宅開発地の一角に、大らかにかけられた屋根と共に生活する家を計画した。
まず、道路に接する北側にリビング・ダイニングなどのパブリックなスペースを、隣地に接する西側にプライベートな寝室を配し、南側には日当たりの良い庭を最大限取れるような配置計画とした。
これらのL字型に配された空間に、それぞれリビングルーフとスリーピングルーフと名づけた屋根を二重にかけ、公共性と私性を両立させる手立てを模索した。
455mmピッチで反復された垂木をあらわしにしたリビングルーフは、天井の高い開放的なリビング・ダイニング空間を生むとともに、生活空間の一部となる半屋外の土間まで連続している。
また通りに面した大きなキッチンと、敷地いっぱいに伸ばされた軒下空間は、暮らしの延長線上において近隣の人々が集まる場所として位置づけた。
一方、南北方向から採光を取り込むスリーピングルーフの下には、寝室やバス・トイレなど住人のプライベートな空間が配されており、通りから一歩はなれた静かで光に満ちた空間となっている。
ここでは道に対して生活を開くにぎやかな公共空間と、家族のための落ち着いた私的空間という相反する個性をもつ場所を、2つの屋根のかけかたによって丁寧に調整した。加えて、リビングルーフの一部が貫入することで生まれた勾配床のライブラリーにより、よじ登って読書ができる屋根の上という3つ目の空間が出現した。
石鎚山系を背景に、建物の架構がもたらす屋根下・上空間と、家族の生活体験との間の相互作用によって、人と場所が緩やかに共鳴するような豊かなすまいを目指した。